詩人になりたいノイズ

詩人になりたい

未来のヒカリ

流星群がきみに問いかける。
遠い過去を背負って、未来へ駆け抜けてったヒカリが、現在を灯すの。

いつかぼくもきみも遠い空の向こうの小さなヒカリとなって、地球を見下ろす日がくるのだろうか、それとも、ただの灰になるだけだろうか。
たとえばきみが死んだら、誰にも伝わらない思い出抱えて孤独に埋もれるのだろう。
生きていたことしかないぼくらにはわからない。ただ無意識に信じていたいだけ、誰もがぼくの前から消えないってこと。

愛を、深い愛に包まれていたい。
どこに寝返りを打っても愛しかない羊水のなかで永遠に眠らせて。
ポジティブという言葉が正しくて、すべては丸く収まると信じきっているせかいでぼくは貫くネガティブ。変われない、変わらない、ぼくは今夜も抱えた寂しさを飲みこんで朝日を待っている。
朝焼けに染まる頬、きみも朝焼け色のチークに染まって、
小さく恋をする。
感情の欠片を拾い集めてつないだってそれは偽物なんかじゃないよ。

流星群がきみに問いかける。
遠い過去を背負って、未来へ駆け抜けてったヒカリが現在を灯すの。

きみは、なにをおそれているの?

雨。

手が届かない、心も届かない。

じゃあわたしはどうやって生きていることを確認したらいいだろう。

世界はいつだって一方通行で、冷たい。

昨日も今日もわたしはいるらしいのに、雨に打たれている気分だ。

わたしを好きだというきみは甘いものがたべたくなる程度にわたしを思いだす。甘いものはたべすぎたら胸焼けするね。たまに食べるから満足するんだよ。

雨が淀んだ世界を洗う。アスファルトの隙間を流れるもの、屋根を滑り降りるもの、濡れて光った建物はどこかきらきらと美しい。雨の日は世界が増えるんだよ、踏みつけながら、見上げながら、ここじゃない世界の破片を眺めて、

僕らは曖昧につながっている。あまりに曖昧すぎて孤独が深まるって都会はそういう街さ。生まれてから一度だって確かなつながりなんてなかった。傷が見えなければだれも気づかないから、気にしないから、ひとつずる刻んでいるだけ。自分に言い聞かせる、まだ生きていると。痛みは最高の「生」だって知ってた?今夜はきみに会いたい、なにもしないでいられるきみに会いたい。冷たさも優しさも孤独も混ざり合った嘘ひとつないその温もりが、好き。

きみの名前もぼくの名前も知らないまま、忘れたまま、目覚めたら珈琲を飲もう。

 

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「雨の日の夜」

溶けてゆく夕焼け

太陽が沈んだら影も溶けて、足跡なんて消えちゃって、「僕」という存在は終わりを迎える。

瞳に映る萌える炎が、世界中を覆い尽くして境界線を埋めて、安定を見せつける。

境界線が隠れた何色でもない空を眺めていると、無性に死にたくなった。

コーヒーを飲みながら君のことを考える。

窓の向こうを並行して走る電車を眺め、

感覚と視覚のズレが僕を正常だと認識させる。

たとえ君が誰かとその電車に乗っていたとしても気づかない、そんな関係が好きだ。

アスファルトが色づいて生まれる夜景に僕も溶けこんでいる。

流れる足跡のように君のことも無残に流れてゆく。

薄情の愛だなんていわないで。

本物なんて誰も知らないから綺麗ごとでまとめているだけ。

夜の街を走る、動く夜景を歩道橋から眺めているあいだはひとりぼっちじゃない気がした。

夜景のなかに取り残されて絵画に潜りこむ。

死にたいとつぶやくのは、廃線になった線路の上に横になっている気分に似ている。

心の下にある感情を隠したつもりでいる君が触れてきても気づかないふりをして笑ってられる僕はきっと、君なんかよりもずっと汚い。

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すべては、透明。


見えないものに踏みつけられて音もなく崩れる感覚がじわりと広がる。

君がみている世界と僕が見ている世界は大きく違って、共感なんて言葉信じたわけじゃないでしょ?

携帯が手放せないのは寂しいからだなんて言い訳をくっつけてみるけれど、携帯を握っていても寂しさなんか消えなかった。

別れた男との関係を切れないでいる、曖昧なままの関係の女と先に進めない男がいる、コーヒーは相変わらず現実の味がするね。

抱えた多重人格。

揺るがない想いってなんだろう。

秒単位で心も表情も変化させなくちゃいけなくて、生きにくいなぁと。


好きな人に好きだよって伝えられないの、好きじゃない人に愛してるよって言えてしまうの、嘘つきだなんて言わないで、いつだって本気だよ。


今日もどこかで解体作業。

昨日まであった建物がなくなっていて、昨日まであった建物がなんなのか思いだせないことに罪を感じる。

まっさらな世界に最初に黒を足すのは僕じゃなきゃいけなかった。汚されたものに興味はなくて、だから綺麗なものが大好き。

真面目だねと不真面目だねっていう言葉が重なって、結局他人のいうことなんてそれっぽっちの価値しかないって気づいた。


真面目でいるだけで褒められた学生時代。

不真面目でも怒られなかった学生時代。


私は真面目か、不真面目か。

そこの境目はなんだろう?

 ネオンの街、ちきゅう、夜。溶けこむように涙が、体が、消えていく。目に見えるものは全部透明でできていた。

透明、雨。透明、風。透明、空。透明、海。透明、心。透明、言葉。


今日も1日透明だった。

なぜ生きているか

なにも考えずにただ勉強して小・中・高と学生をやっていられた時期は最高に幸せだったかもしれない。

というよりも他人と比べて落ちこむことといえば、成績くらいだったような気がする。細かいことは他にもいろいろあるけれど、学生時代の悩みは勉強のことと友人関係が圧倒的に高かった。

幸いにも友人にも恵まれ、人間関係で苦しむことは滅多になかったし、うまくいかないことがあっても必ず味方がいて、救われていた。


自分で自覚していたけれど、社会性とか協調性がわたしにはあまりなかった。

集団行動に意味なんて見出せなかった高校時代。

「みんなで〜、一緒に〜」だなんて気持ちが悪かった。

大人からすれば扱いにくい子。

大人になれってよく言われるけれど、大人の言う大人になれってなんだろう?

おとなしくいうことを聞いて、文句も言わず従順。

主張なんてもっていたら反感を買うし、ある程度媚びないといけないのかもしれない。


わたしには自分の主張だらけだし、他人に媚びるなんてしない、無意味だと思う。


大学なんて行くことがあたりまえという概念、その後の就職までして普通のあたりまえの人間。


わたしが選んだ大学は創作活動ができると思ったからであって、就職をするためなんかじゃあない。むしろ就職するなら他の学科に行っただろう。

大学卒業して、就職活動もせず、特別な才能が見出されたわけでもないわたしは世間では最高にくだらないフリーターってところか。


就職は立派だ。

でも就職は負けだとも思う。


わたしはまだ戦っている最中である。

はたから見て負け犬でもいい、納得のいくことを納得のいくまでやりたい。

納得のいかないことはやりたくない。

わたしにあるのはそれだけだ。

生きていくうえで「納得」は大切かもしれない。


わたしはわたしが今こうして生きていることに納得ができない。


詩人になりたい、ただそれだけに縋って生きている。

融合、したい、不可能

生きていることと死ぬこと。

大した差はないのだ。

ただ「生」を持続させている時間があまりにも長くて「死」を知らないことが僕らを不安にさせている。


生きていることと死ぬこと。

みんな同じだ。他人との違いなんて大した差はなくて、生きていて、どうしたって死ぬことは同じだ。

あなたも、わたしも、きみも、ぼくも、死ぬ。


誰とも共感なんてできるはずがなくて、理解してほしいなんて思うことはもうズレている。そんなことはわかっている。けれども、分かり合えないどうしようもない寂しさはどうにもならない。

ほしいのは共感よりも寄り添いの心。


正直ブログを書くことに慣れてなくてなにを書いていいのかわからなくて停滞しちゃうのもやだなって。

今夜は卒制で書いた詩を投下して終わりたいと思います笑。

みなさんかどう感じるかとても気になるところ。


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「スカイブルー」


のぞきこんだ青空の向こう

絵の具をこぼしてしまったような気持ちがあふれて、描かなければと急かされる恋

粗い粒の集まりが地上と隔てていた、越えられない思いが思考を停止

汗ばんでいたから手はつなげなかった、そんな初々しい感情は交差点に捨ててきた

轢かれた感情が粉々に砕けてヘッドライト照らされて雪に変わる

冬の訪れは感情の集まり

きみの吐瀉物さえも愛しいと思えなきゃいけない気がして毎晩うなされる

掬えたのは、無色

あったのは、なかったこと

カラフルなのは脳内補正されているだけの、染めあげたのはあなた、だから同じものがみえないのはあたりまえだよ

太陽がオレンジで、月がホワイトで、夜空がダークブルーだなんてただの思いこみ


蝋燭の火が揺れるのはきみが呼吸をしているということ

それを吹き消したい衝動に駆られるのはきっと不誠実なんかじゃないよね

そっと潜りこんで融合するの体温は、微熱がこの関係を本物にする

わずかな隙間が深める恋、コイ、愛、アイ、好き、スキ

あ、あい、愛、愛、愛、愛愛愛愛、あいしてるあいしてるあいしてるって叫べば叫ぶほど崩壊するゲシュタルト

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友情と愛情の違いってなんだろうな


20年ちょい生きてきて思うのは人間に対する好きってよくわからないなってこと。

もともと人間に対する興味を持つことがあまりない、ゆえに他人と関わりを広げることもなかなかない。

高校の頃、本当に大好き!って思っていざ付き合ったら、本当は大好きなんかじゃなかったのかなってすぐ別れたこと、

付き合ってないし、特別に好きなわけじゃない人とのよくわからない関わりがあったこと。

いずれにしろ、どうやら自分は「好き」って気持ちが持続しないんだと悟った高校時代である。

「好き」なんじゃなくて、ただハマってるだけでは?と友人に言われたときには心底納得してしまった。


ただ、強く主張したい。

好きな気持ちに終わりがきたり、気持ちが変わっていくことは確かにあるけれど、そのときその瞬間に好きだと思った気持ちに嘘は欠片もないってこと。

確かにあのときあの瞬間は好きだった。

好きだから好きっていった。

好きじゃない人に好きだなんていわない。

それが唯一の事実で、たしかにその人のことが大好きだった。


気持ちが移ろうのはたった3秒だ。

たった3秒で気持ちは変わる。

好きっていった直後に音を立てて食事する姿を見て嫌いになることだってある。

それでも、確かに好きだった。


大学に入ったら、いろんな出会いがあり、いってしまえば何故か悪い出会いが多かった。

男絡みは複雑で、今まで男女に友情はあると信じて生きてきたけれど大学に入ってそれはないなって確信した。

わけのわからない出会いと関わりで余計に「好き」って気持ちがわからなくなって、高校時代のできごとがトラウマとなって付き合うなんて考えたこともなかった。

好きだから付き合う?なんで?

そこってイコールでつながるの?

付き合っても付き合わなくても変わらなくない?

っていい続けていた。


好きって難しい。友情と愛情の違いがよくわからないままここまできてしまった不良品。


そのとき会いたい人と会えることが付き合わないことのメリットで、自由で、気楽だ。

デメリットは絶対的な愛がないこと。精神的な安定がないこと。後悔するようなことが起きてしまうこと。

私には価値がない。

気楽な関係は私をそう思わせる道具であった。


だから今すごく好きって思ってることも、信じられない。疑心暗鬼の発動である笑。


今一番好きって思う人がいる。

それは、たぶん、きっと、到底叶わないようなもので、だからこそ、終わりがない希望が感じられて余計に好きなのかもしれない。


同じ空間にいること、お話できること、それだけで嬉しいし、会えない時間が哀しい。

それって恋だよ、だなんて言われたって信じない、信じられない。

それでもこの瞬間好きってことに嘘はない。


今まではいつでも会える環境にいたけど卒業した今、なかなか難しくて、きっと相手は私のことなんて、どうとも思ってないだろう。

少しだけ、意識が向いてると嬉しいなぁと思いつつ、会えない日々に涙する。

ときどき、なにかにかこつけて連絡をしたりして涙する。


けれど、当分の生きがいは、好きって感情の持続である。


本当の愛情がわかる日がいつか、くるだろうか……。一生わからないまま死ぬんだろうか。

きっと、愛ってそういうもの。

お寿司屋さんで、えんえんとまぐろを頼むわたしはなんて一途なのだろうって、

とろける幸せを口のなかで溶かしながらまぐろを愛していた。

ネタのなかでまぐろはダントツに好きで、特に赤身でないといけない。

飽きずにいただけるのは赤身である。そしてあいだに、いくら、あじ、納豆巻き、を挟む。

まぐろで始まりまぐろで終わる。それがわたしのルールだ。

つまり、まぐろを愛している。

 

でも外にでたらまぐろのことなんて忘れちゃって、通り過ぎるお店のメニューを眺めながらパスタが食べたい欲に耐えられなくてパスタを食べる。

毎日、朝昼晩とパスタが食べたい、そう、パスタが大好きなのだ。パスタを食べたあとにパスタが食べたいって思う。そもそもパスタに飽きの要素なんてかけらもなくて、どれも味がちがって、なめらかな口通りだけが共通している。

パスタが食べたい、日常そう欲するけれど、まぐろは思いださない。

 

依存しているのはパスタで、愛しているのはまぐろ。

好きなのはパスタで、愛しているのはまぐろ。

 

たぶん、愛ってそういうもの。

 

意識の根底に常にあるものが愛、落ちついた精神が愛、もし結婚するとしたらまぐろを選ぶんだろうか。

って考えたら、まぐろを愛して結婚してもパスタが大好きなわけで、パスタとは縁を切れる未来なんて想像できないし、じゃあパスタは浮気になるのか!?浮気なのか!?

よく、浮気をしても愛してるのは君だけだ、帰ってこれる場所はここだけだ、的な発言をする浮気男がいるけれど、もしかしたらそういうことなのかもしれないなぁと……。

 

とにかく、パスタもまぐろもとてつもなくおいしい。おいしすぎる。